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掃除ができない私が出会ったパワーストーン

自分の部屋は、ほぼ毎日のように寝起きをします。
あと食べたり飲んだり、新聞や本を読んだり、何しろ私の生活の場です。
仕事で忙しい時は、寝るだけでも家に帰ったりします。
そんな住まいは、本当ならきちんと掃除して、部屋の中もきれいに整理整頓したりするのが私の理想です。
でも私は、それが思っているだけでなかなか実行に移せません。
そのために部屋の中は汚いと、自分でも思います。
思うけれど、何かやる気にならないんですよね、気持ちに張り合いがないというか、帰宅したら疲れて食べて、お風呂に入って寝る、という生活です。
こんな生活、嫌だな、何とか変えたいな、といつも思っているのに、重い腰が上がらないのです。
冬の寒い日々、私はいつもこんな気持ちを持っていました。
そのため私は、寒々としてブルーの日々を送っていました。
しかし暖かい春が来て、今年はどうしても自分の生活環境を変えたい、私はそう強く願いました。
友達に相談したら、それだったら全部を完璧にしようとは考えず、ちょこちょこっと出来るところから始めたら、と言われました。
私はそれもそうだと思い、友人の助言通り、ちょこちょこから始めることにしたのです。
でも私にとって、それでも苦痛でした。
ほんの5分の拭き掃除でさえ、ため息をつきながらやっている私です。
テレビで片づけられない女達というのを見ましたが、私は笑うことが出来ませんでした。
仕事が終わった平日の時間を使って、ちょこちょこ片づけるのは、私にはとても無理でした。
それなら、休日を利用してはどうかと思ったけれど、私はそれも苦痛で仕方ありません。
もうどうしたらいいんだろう、私は泣きたくなりました。
やがて私は、たくさんのごみ袋に囲まれて、その中でひとり寂しく、そして汚くみじめに死んでいくんだわ、イヤイヤ、そんなのは絶対に嫌よ、私はパニックに陥っていました。
友達は愚痴る私を、何言ってんのよ、そんなことあるわけないじゃない、と慰めてくれました。
その日は休日で、私は友達と気晴らしに大好きなパンケーキを食べていました。
ミルク色のクリームがたっぷりで、大きな苺とアイスクリームが乗っかり、イチゴソースがかかっている私の一番のお気に入りのパンケーキ。
その美味しいパンケーキを食べ終わると、私はやっと幸せいっぱいで元気な気持ちを取り戻すことが出来ました。
そして何事も焦らず、ゆっくり行こうか、という穏やかな気持ちになり、ちょっと目に付いたショップへ友達と入っていったのです。
それが私と桜色の石の出会いでした。
値段は1000円ぐらいでしたが、私はどうしてもそれが欲しくなったのです。
石にひと目惚れするのは生まれて初めての私でした。
友達にも、それ可愛いね、あなたらしいじゃないと言われました。
家に帰って桜色の石、ローズクォーツを見ていた私は、とても優しく素直な気持ちになってきました。
その晩、私は初めて苦も無く、ほんの少しだけ拭き掃除をすることが出来ました。
汚れた部屋にある美しい桜色の石に、私は申し訳なさを感じながら部屋のホコリを取っていました。
私はごめんねと桜色の石に謝りながら、部屋を掃除しました。
そしてとても穏やかな気持ちでいる自分に気づき、私は驚きました。
これが、私とパワーストーンとの出会いでした。

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