PIC_POWER_STONE

パワーストーンは複数よりもひとつだけが効く

良くないことが続くと、何かに頼りたくなるものです。
それは古くから信仰という形で人々を支えてきたのでしょう。
日本の古い家には、仏壇にご先祖様がまつられ、神棚には氏神様がまつられてきました。
最近では神棚を作る家も少なく、そういう信仰は少しだけ形を変えたものとなって流行しました。
スピリチュアルとか、パワースポットとかいうように名前を変えただけなのですが、その信仰心で助けられることは実際にあるそうです。
私の知人で、お寺に嫁いだ女性がいます。
彼女たちの結婚式は当然仏式で行われました。
仏式ではお数珠の交換という儀式があります。
新郎である次期住職から新婦である友人に渡されたそのお数珠は、クリアのクリスタルに赤い紐で、若い女性にぴったりのデザインのものでした。
が、そのお数珠は、ただのクリスタルではないそうです。
結婚式のために、次期住職が育てたパワーストーンを用いて作ってくれたものなんだそうです。
育てるとはどういうことなのだろうと質問すると、彼は「仏さんを入れるんだよ」と言っていたので、驚いたのですが、「成仏した仏さんが入るんだよ」と、素人にはわからないことを言っていました。
他にどう表現したら良いのか、彼にもわからないけど、なんだかそういうことらしいのです。
お数珠はそうやって魂を込めて育てるとお守りになってくれるそうで、彼曰く、「パワーストーンは悪いものが入ることもあるから、時々浄化しないといけないから、悪いのが入らないように良い仏さんを入れる」とのことでした。
そしてなんと、披露宴後にお見送りのギフトとして、男性にはお箸か何かを渡していたようですが、女性にはそのお守りであるパワーストーンをひとつ、くださったのです。 そのパワーストーン、お数珠の話を聞いた後だったので、これもお守りになるように作ってくれているのだろうと思い、持ち歩いていました。
しかし、いつの間にか、シミのようなものが付きました。
洗っても磨いても取れないそのシミが気になって、彼女に写真を撮ってメールをしてみたのです。
そうすると「今度それを持って遊びにおいで」と誘われました。
その時、おふたりには待望の赤ちゃんが生まれたばかりで、お顔を見せてもらいがてら遊びに行くことにしました。
そうしてご主人にその石を見てもらったのです。
彼は、うんうんと頷くと、説法のような話を始めました。
私は心当たりがあって、「もしかしてあの時のことでそのシミが付いた、ってことなのでしょうか」ときくと、彼は否定も肯定もしませんでしたが、その石を預かってくれました。
あの時のこと、というのは、友人もご主人の方も知りません。
ただご主人の方は何かがわかったのかもしれませんが、実は私は恥ずかしながら中絶手術を受けていました。
時期的にもその後に気付いたシミで、それは私の赤ちゃんが関係しているのかと思うと胸がざわざわする感覚を覚えました。
それ以来、私はそういうパワーストーンを集めるようになってしまいました。
何個も家に飾って、なんとなくそれが供養になるような気がしていました。
友人のご主人に預かってもらっていた石はしばらくして帰ってきました。
不思議なことにシミが取れていましたが、私が複数のパワーストーンを飾っているのを見て、彼女は「こんなにたくさん祭るのも良くないらしいよ」と一言言って帰りました。
確かに、集めはじめてから落ち着かない状態が続いていたので、とりあえずしまいこむことにしました。v 何かあったら彼女にまた聞いてみようと思いながら。
あれから月日が経ち、そう言えばしまいこんだ石はどうしたかしらと先日探してみましたが、不思議なことになくなっていました。
私は一人暮らしで、他に片付ける人などいないのに。
しかし彼らにもらった石だけはずっと私を守ってくれています。

MENU